読書の秋!「悪党の裔」(あくとうのすえ) 赤松円心を読む!

おはようございます。

11月19日。金曜日ですね。

昨日は美味しい「ボージョレ・ヌーヴォー」を吞むことができました!

この話題は後日・・・

今日のお題は、読書の秋ということで、今はまって読んでいる鎌倉時代後期から室町時代・南北朝時代に活躍した武将というか悪党のひとりである「赤松円心」を描いた「悪党の裔」(あくとうのすえ)を読んでの感想です。

🌟時代背景は・・・

学校の授業では、源頼朝が初めて武家政治を確立して「鎌倉幕府」を樹立しました。

「鎌倉時代」は、源家から北条家に権力が移り、約150年続きました。

鎌倉時代後期には、北条家への不満が各地でたまってきます。

さらには「帝」である当時の後醍醐天皇も、朝廷政治を望んで打倒幕府を掲げます。

まあ、そこでいろいろあるのですが、「赤松円心」もその時代に活躍します。

🌟鎌倉幕府を倒すきっかけをつくった!

世間一般には、「足利尊氏」が「鎌倉幕府」を倒して「室町幕府」を樹立した。となります。

簡単にいうとそうなんですが、そこには複雑な人間模様が絡まってきます。

「鎌倉幕府」は今の神奈川県鎌倉市にありますが、「帝」がいる「京都」=「京」は実質日本の中心となっています。なので、「京」は非常に重要な拠点なのです。

「鎌倉幕府」は、その「京」に「六波羅探題」という「出先機関」を設置します。

ものすごい権力を持った「六波羅探題」です。

それはそうですよね。当時「京」から「鎌倉」を往復すると、どんなにはやくても8日~10日かかったようです。

そうなると時間を要するので、ある程度の権限を「六波羅探題」に集中させます。

その「六波羅探題」を何度も攻めて、弱体化させたのが「赤松円心」なのです。

後醍醐天皇の意向に添って動いています。先日本の感想を書いた「楠木正成」と同じ志を持っています。

そして、その弱体化した「六波羅探題」を一気呵成に滅ぼしたのが「足利尊氏」なのです。

ちなみに、同時期に「鎌倉幕府」を倒したのは「新田義貞」です。(足利尊氏と同じ源氏)

教科書や一般的には、どうしても「足利尊氏」の名前が出てきますが、そういう側面もあるのです。

これを長々と書いていると、書くほうも読むほうも疲れますからね・・・!(^^)!

🌟播磨の悪党!

「円心」という名前はお坊さんのようですよね。実際そうだったようです。

本名は「赤松則村」です。

播磨の悪党です。今の兵庫県播磨になります。播磨灘で有名ですよね。

そこで、「悪党」として名を馳せます。

その名前が後醍醐天皇やその息子(大塔宮)や足利尊氏までも轟きます。

結果的には、後醍醐天皇・大塔宮へ力を貸すことに。

最終的には、足利尊氏へ力を貸します。

富や名誉というのを望まずに、あくまでも「播磨の悪党」で一生を終えます。

生きざまが格好いいというか、共感できるところがあります。

どうしてもこの時代の主人公というと、「足利尊氏」「後醍醐天皇」を中心にまわります。

しかし、そのふたりが後世に名前を残すことができたことも、「赤松円心」のような決して教科書等には出てこない、だけど強烈な光を放つような「役者」=人物がいたことも忘れてはいけませんね。

🌟次読む本は・・・

これまでの流れとして、「私本太平記」(主人公:足利尊氏)を読んで「楠木正成」を読みました。

そして、今回「悪党の裔」(主人公:赤松円心)を読みました。

同じ時代に活躍した人々です。

次に読むのは、足利尊氏とは切っても切れない仲である「佐々木道誉」を読みます。

本の題は「道誉なり」の上下巻です。

「私本太平記」は吉川英治でしたが、「楠木正成」「悪党の裔」「道誉なり」は北方謙三です。

今読んでいます。また読み終えたら感想を書きたいと思います。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

一日頑張りましょう!