おはようございます。
10月17日です。どのような日曜日をお過ごしになられますか?
秋も多少なり進んできました。(熊本にとどまらず西日本では記録的な暑さになっていますが)
「読書の秋」を目標にしているわたしですが、ようやくというかやっとというか・・・
「私本太平記」を読みました!
全8巻です。吉川英治作になります。けっこう読み応えがあります。1巻が約450ページあります。
知人からのお奨めだったんですよね。
Amazonでポチって取り寄せました!
🌟これまでは「戦国時代」「明治維新」が主だった!
子どもの頃から「歴史」は好きでした。
大学に行っていたら「考古学」を勉強しようと思っていたくらいですからね。
特に「戦国時代」が好きでした。織田信長が好きですからね!
そんなこんなで、信長・秀吉・家康といった「戦国三英傑」は「鉄板」ですね。
それらに付随したものもだいぶ読みました。
その後、知人の影響で「明治維新」「幕末」を読むようになりました。
今、映画で「燃えよ剣」が上映されています。
司馬遼太郎作の新選組・土方歳三を主人公に書いた小説です。
これは絶対観たい映画のひとつですね。
このあたりは話し出したら止まりませんので・・・本題に・・・
🌟足利尊氏の人物像!
「私本太平記」は、室町幕府をつくった足利尊氏を主人公にしています。
時代背景としては、鎌倉幕府後期~南北朝時代が始まって室町幕府ができるところになります。
小学校の歴史では、源頼朝が鎌倉幕府を創設して初の武家政治が始まりました。
その源氏も3代で終わり、鎌倉幕府の中後期は北条氏が実権を握っていました。「執権」というやつですね。
その鎌倉幕府を足利尊氏の策略を持って新田貞義とともに倒します。
それから後醍醐天皇を中心とした朝廷政治・・・となるはずでしたが、これがまたいろいろあって思うように進みません。
そこで、足利尊氏の策略(またも)で、後醍醐天皇とは違う天皇(系統はきちんとしたところ)を中心とした朝廷をつくります。これで朝廷(天皇)が北(京都=足利尊氏派)と南(吉野=後醍醐天皇派)と分裂します。
いわゆる「南北朝時代」ですね。
その「南北朝時代」も後醍醐天皇の死で陰りがではじめ、足利尊氏が実権を握る「室町幕府」が出来上がります。
ただ、まだ平行して「南北朝時代」だったんですよね。
その後、足利家の内乱(内輪もめ)等々もあり、ぐらつきますが、なんとか持ち直して足利尊氏はこの世を去ります。
といった物語。
🌟地名もなつかしい!
この物語のある意味の主人公のひとりでもある「後醍醐天皇」ですが、さすがに京都に朝廷があったので、京都の町名がいろいろ出てきます。
昨年の今頃は名古屋・京都と長期出張していたので、京都のそういう地名・町名を読むとなつかしいですね!
京都に滞在していた頃は「本能寺跡」へも朝ランで行きました。
悔やまれるのは、「室町」へ行っていないんですよね・・・今室町小学校になっているあたりが「室町幕府」があったところのようです。
今度プライベートで京都に行く機会があれば朝ランででも行ってみたいものです!
また、物語の中で後醍醐天皇が隠岐の島へ流されます。島流しというやつですね。
その際、京都から兵庫・鳥取と進んでいきます。
鳥取は昔「伯耆」と言っていました。
また、出雲・大山等なつかしい地名も出てきました。
土地名の位置関係がわかるので、隠岐の島から大山までの距離感とか実感できます。
昔のかたは歩いての移動だったのですからね・・・
🌟いつでもどこでも「争い」がある!
いつの世でも「争い」というものがありますね。
この「私本太平記」でもそうですね。
まずは鎌倉幕府を倒そうとして争いがあります。
今度は、倒した仲間同士で主導権争いがあります。
主導権を握った仲間同士でも争いがあります。
なんとも今度の自民党総裁選さながら・・・のようですね。
でも、こういうことって日常の普通の組織でもあったりしますからね。
不思議なものです。
🌟室町幕府は文化の幕府!
室町幕府も実は江戸時代と同様、将軍を15人だしています。
特に3代将軍・足利義満は尊氏の孫になり、金閣寺で有名ですよね。
そして、南北朝廷をひとつにまとめた実績があります。
この頃から幕府が揺るぎないものになっています。
そして、8代将軍・義政は銀閣寺・・・で、有名ですね。
また、この時代に歴史の勉強で習った「応仁の乱」が勃発します。
このあたりから幕府の力が弱まってくるんですよね・・・
🌟足利尊氏の功績とは・・・
「私本太平記」での足利尊氏は一言でいうと「策略家」のような描き方となっています。
なんとなく「優柔不断」のような一面も見せます。(弟が猪突猛進型だったため)
腐った北条執権の時代を倒したことは功績ですね。
また、当時の時代に沿った政治(幕府)をつくったと評価もされています。
歴史上の人物はどうしても後世が評価しますからね。難しいところです。
しかし、日本の歴史を語るうえで外せないひとりですね。
そして京都に行ったら「金閣寺」「銀閣寺」を観て回りたいものです。
今日も読んでいただきありがとうございました。
一日頑張りましょう!