あの激闘 甲子園史最高の試合「箕島対星稜」の試合で感じたもの

今日は8月16日。

高校球児としては忘れられない日なんですね。

ここ数年ブログでも「この日」(8月16日)は「この話題」を書いています。

実は、高校野球史上に残る名勝負が8月16日に生まれているのです。

その中でもわたしの中、いや大多数の方が「NO1」の試合と言われる「箕島対星稜」の試合を今日は振り返ります。

⭐️まず、8月16日に生まれた歴史に残る試合を紹介!

簡単に紹介しますね。

1973年(昭和48年)

作新学院対銚子商業。

あの江川投手が雨中の延長戦で「サヨナラ押し出し四球」で敗れ去った試合です。

1979年(昭和54年)

箕島対星稜。

あとで詳しく書きますが、延長18回の激闘。

1992年(平成4年)

星稜対明徳義塾。

あの松井選手の5打席連続敬遠。

1998年(平成10年)

宇部商業対豊田大谷。

延長15回、宇部商業2年生エースの「サヨナラボーク」です。

その他にも数々の名勝負が甲子園で生まれていますが、これだけ8月16日に集中しているのは奇跡のような気もします。

⭐️箕島対星稜を振り返る前に「春夏連覇」の偉業を確認!

YouTubeでもアップされています。

https://www.youtube.com/watch?v=7gniu7XvNtI&t=471s

わたしはこの試合のときは10歳。小学4年生でした。

今でも鮮明に覚えています。

熊本市内の我が家で観ていました。

試合開始が16時過ぎでした。第四試合でしたからね。

個人的に「箕島高校」は贔屓の高校です。

この年、箕島高校は春のセンバツも3度目の優勝を果たして夏の大会では「春夏連覇」をかけていました。

結果、箕島高校が優勝するのですが、いまだに「公立高校」としては史上初の「春夏連覇」なのです。

ちなみに「春夏連覇」をした高校を記載します。

「中京」「作新学院」「箕島」「PL学園」「横浜」「大阪桐蔭」(2回)「興南」の7校です。

甲子園史を彩った名門高校ばかりですね。(すでにここまでで800文字笑)

⭐️延長戦・奇跡・隠し玉・・・ドラマ多数!

さあ、試合を振り返ります。数々のドラマがあるので長編になるかもですね。( ;∀;)

9回までは割愛します。1対1で延長戦に入るのです。ここまでは「序章」なんです。

延長戦に入ると照明が点きます。ナイターになります。

先攻である星稜が延長12回表に箕島の守りの乱れから1点を勝ち越します。

普通、これで「勝負あった!」と思いますよね。

その証拠に12回裏の箕島の攻撃も2アウトになります。

さすがの箕島贔屓のわたしも諦めました・・・

バッターはその後プロでも活躍した嶋田選手です。

なんとなんと、ここからホームランが飛び出します!

いや~自宅で飛び跳ねましたね!「奇跡」ですよ。2アウトからですからね・・・

ということで試合はまだ続きます。

そして、延長14回に箕島がサヨナラのチャンスを迎えます。

1アウトランナーサードという状況です。

さあ、箕島得意のスクイズでサヨナラ・・・と思ったその瞬間、なんと3塁ランナーが隠し玉でアウトになります。

テレビを観ていたわたしも「え?」と思いました。一瞬なにが起こったのかわからない・・・という状況です。

ちょっとして「隠し玉」とわかりました・・・

ということで試合はまだまだ続きます。

そして延長16回を迎えます。今の時代は延長15回ですから、なかなか未開の地ですよね。

この回、星稜がキャプテン山下選手のタイムリーで1点を勝ち越します。

さすがに「勝負あった」と思いました。

その裏の箕島の攻撃もまた2アウトになります。

バッターは先ほど隠し玉にあった森川選手・・・

初球から積極的に打っていきますが、ファーストへのファウルフライ・・・

まさしく「勝負あった!」です。

としたところ、なんとファウルフライを追っていた加藤選手が転倒したのです!

その年から敷かれた人工芝の部分と土の部分の境目の段差につまづいたんですね・・・

なんとも気の毒です。

とはいえ、まだ試合は星稜が勝っているのです。箕島が追い込まれているのは確か・・・

気を取り直して試合は再開されます。

そして、カウント2ストライク1ボール(昔風の言い方)から堅田投手が投じたボールを箕島森川選手が強打!

打球は左中間スタンドへ・・・

またしても2アウトからのホームラン!

延長12回のホームランで「奇跡」という言葉を使っています。

ではこの延長16回のホームランは・・・「奇跡を超えた奇跡」ですね。

これで試合はまた振り出し!3対3になりました。

⭐️決着は延長18回!

試合はなんと延長18回に入ります。

当時10歳のわたしは野球をしていたので、子どもながらにも「延長18回」がどれだけ凄いことなのかわかっていました。

わたしが高校3年生のとある大会で延長14回を戦ったことがあります。それでもきつかったからですね。

18回先攻の星稜の攻撃はチャンスを迎えるも無得点・・・

実は、星稜の攻撃時に場内アナウンスが流れます。

この試合が再試合になったときの処置です。なんと翌日8時30分からの再試合ということらしいのです。

そのことがアナウンスされます。聞いたほうはガックリしますよね・・・今ナイターしていて翌朝再試合・・・

今の時代では考えられません・・・

ということで、延長18回星稜の攻撃は無得点でした。これでこの日の箕島の負けはなくなります。

勝ちがなくなった星稜ナインはどういう気持ちで守備についたのでしょうか。

さすがにちょっとはテンションが落ちるのもしかたないでしょうね・・・

さあ、箕島の最後の攻撃を迎えます!

星稜のピッチャー堅田投手は200球近く投げています。もう限界だったのでしょうね。

自分たちの勝ちはない。200球近く投げている。無情ですね・・・

連続四球ののちサヨナラヒットを打たれます。

4対3。箕島高校サヨナラ勝ちです。

そしてこのまま優勝します。

最初に触れたとおり、箕島高校が「春夏連覇」となります。

⭐️なにを教えてくれたか?

この試合はわたしは定期的にYouTubeで観ています。

結果がわかっていてもハラハラドキドキします。

やはり「あきらめてはいけない」ということや、「一球の恐ろしさ」というものを教えてくれた試合のように思います。

そして、この試合には後日談が多々あります。

箕島・星稜の現役選手は今でも定期的に練習試合をしていますし、OBも過去3回「再試合」の名目で集まっています。

箕島高校を指揮された尾藤監督はすでにお亡くなりになられましたが、一方星稜高校の山下監督はご健在です!

その後、横浜対PL学園の延長17回の死闘がありましたが、わたしの中では「箕島対星稜」がNO1ですね。

今年も甲子園で熱戦が行われています。

昨年は中止でした。昨年の分まで選手は頑張ってほしいものです。

そして、今日8月16日になにかドラマが生まれるでしょうか?楽しみですね。